このような行動はありませんか?
・「ダイエット」と言って食事を食べないなど無理な食事制限
・過剰に太ることを怖がる
・体重のちょっとした増減によって落ち込み、自信を失ってしまう
・食べた後に太るのが怖くて吐いてしまう
これらの行動によって低体重になってしまったり、
女性であれば生理が止まってしまうこともあります。
1.摂食障害とは
心理的な背景から、食べることに対してさまざまな症状のでる病気です。
現代のダイエットブームなどの影響もあり、特に若い女性に起こりやすい病気と言えますが、心理的に不安定な状態に陥りやすい思春期女子や、子ども、男性でもなることがあります。
摂食障害には大きくわけて2つの種類があります。症状は異なっていても、背景に潜んでいる心理的な問題は似ているところが多いため、片方に罹る場合や、2つの種類を繰り返すこともあります。
①過剰な食制限による体重の減少が著しい「神経性やせ症」
②食べ過ぎることをコントロールできなくなる「神経性過食症」
2.背景
体質や性格などに加え、さまざまな要因があります。
・何気ないきっかけのダイエット
・部活などによる体重制限
・肥満/やせに関する情報 など
小さいお子さんの場合は、食べ物を喉につまらせたことや、別の病気で食べられなかったことをきっかけとして症状が現れることもあります。
また、発達障害の特性の1つであるこだわり症状によって食べることに対する不安が高まってしまっている場合もあります。
3.治療
摂食障害の患者さんは自覚がないことが多く、ご家族や周囲の方の気づきによって来院されることが多くあります。
当院では、心理相談室「ここなび」の「対面:心理士初診」にて臨床心理士がお話をお伺いした後、医師による診察を行います。「神経性やせ症」の場合は、低体重により危険な状態になることもありますので、まずは体重の増量を目指すことになります。
投薬治療や栄養指導などを主に行いますが、必要に応じて性格特徴を知るための心理検査も行っています。
症状が重い場合は児童精神科など他院への紹介もしています。
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