豊田市の小児科・予防接種・アレルギー科・小児皮膚科・渡航外来・発達外来(自閉症・ADHD)・心療内科・思春期外来:アイキッズクリニック

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ADHDとは?

 
注意欠如・多動症(Attention-Dificit/Hyperactivity Disorder):ADHDは、発達段階と不釣り合いに注意を持続させることが困難であることや、落ち着きがないといったことによって特徴づけられる発達障害の1種です。
症状が実年齢の発達の進み具合と不釣り合いであり、その症状があるために日常生活において支障がある場合に診断されます。
 
子どもの約5%にみられ、男児の方が多くみられる傾向があります。
 

 

 

 

1.症状

 
いくつかのタイプがあり、これらが12歳よりも前に現れます。
 
①多動-衝動性優勢型
・手足をそわそわ動かしたりする
・椅子に座っていることが求められる場面で、席を離れてしまう
・質問を聞き終える前に喋り出してしまう
 
②不注意優勢型
・話しかけた時に、聞いていないように見える
・活動を順序立てることが難しい
・必要なものをなくしてしまう
 
③混合型(①②の特徴を共に満たしているタイプ)
 


 
 

2.原因

 
詳しい原因は不明ですが、生まれつきの脳機能の異常によるものと考えられています。
 
ADHDのさまざまな症状は基本的に行動のコントロールの難しさによるものだと考えられます。脳の中にある行動コントロールを司る部分である前頭前野の機能調節に偏りが生じているのではないかと考えられています。
 
 

3.ADHDと二次障害

 
ADHDの基本症状は、叱責を受けやすい症状であり、特性を知らずに叱られ続けてしまうと、自己肯定感が下がってしまいます。少しの事で投げやりになってしまったり、「どうせ自分なんていらないんでしょ」といった気持ちが強くなってしまうことがあります。
本人の特性を理解した環境調整や、教育的支援が得られると、年齢と共に症状が落ち着いていくことが多いですが、時に自己肯定感が下がり続けた場合、さらに症状がひどくなったり、場合によっては反社会的な行動をしてしまうこともあります。
 
 

4.治療

 
ADHDの症状には、投薬も有効であることが分かっています。
投薬により、症状が軽くなることで子ども本来の力が発揮されやすくなります。出来ることが増え、自己肯定感を高めることが出来ます。
なるべく早期に受診し、特性の把握や場合によっては服薬をしていくとよいでしょう。療育により行動コントロールの力を伸ばしていくことも有効です。
 
当院では、心理検査によってご本人やご家族が特性を理解するお手伝いをしたり、医師による投薬も行っております。
 
お子様の特徴に合わせた支援の方法を一緒に考えることが出来ればと思います。
 
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