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ニキビ・ニキビ痕

ニキビの原因とは?

ニキビができる原因は皮脂分泌の増加、毛穴のつまり、アクネ菌の増殖が関係しています。
ニキビは、皮脂腺が発達し、皮脂が多すぎたり、毛穴の出口がつまったりすることで、毛穴の外に皮脂が出られずに溜まってしまうことから始まります。
この状態を「コメド(面皰)」(白ニキビや黒ニキビ)と呼びます。
「コメド」の内部は、アクネ菌にとって発育に適した環境になっているので、コメドの中で菌はどんどん増え、増えすぎた菌に対抗するために免疫が働き炎症が起こり、ニキビは赤く腫れ上がっていきます。

ニキビの種類は?

1.炎症のないニキビ

 
2.炎症を起こしたニキビ

 

コメドとは?

コメドとは、ニキビのはじまりである毛穴がつまった状態のことで、「面靤」といいます。
触ると肌がざらざらした感じがします。小さくて目立たないからとコメドを放っておくと、コメドは炎症を起こした「赤ニキビ」や化膿した「黄ニキビ」へと悪化し、「ニキビ痕」になってしまうこともあります。
 

ニキビ痕の種類

⚫︎赤み…ニキビの炎症が治り、肌が平になっても赤みが残ることがよくありますが、時間ととともに消える痕です。炎症が強いと赤みが残ることがあります。
⚫︎色素沈着…炎症が長引くと、肌を守ろうとして、メラニンがつくされ、肌が守ろうとして、肌がくすんだり、茶色いシミができます。
⚫︎凹凸…炎症が肌の深部まで及んで、組織が壊され、均一に再生されにくくなったり、増殖しすぎた状態です。肌へのダメージが大きく、元に戻りにくくなります。
 
 

ニキビケアの方法

ニキビのない健康で美しい肌を保つためには、保険診療のお薬や自費診療のレーザー治療等だけでなく、家でのスキンケアも大切です。
正しいケアをご紹介します。
 
1.帰宅後はすぐにメイク落としをしましょう
メイクによる毛穴のつまりは、ニキビ悪化の原因になります。
帰宅したらすぐにメイクを落としましょう。
肌を強く擦らないように注意しながら、手のひらを使ってメイク落としをメイクと十分に馴染ませたあと、水またはぬるま湯で洗い流します。
髪の生え際やフェイスラインに洗顔料が残らないように気をつけましょう。
 
正しい洗顔の仕方

2.スキンケアはオールシーズンおこないましょう
洗顔、保湿などのケアは1年を通して重要です。
特に、ニキビのある肌では水分が失われやすいので、洗顔後の保湿は大切です。
まずは、化粧水を顔に優しく手のひらで押さえるようにして肌になじませます。その後、乳液や保湿剤、美容液などを、化粧水と同じように優しく重ね付けしてください。使用するスキンケア製品は、ノンコメドジェニック表示のあるものがおすすめです。
※「ノンコメドジェニック」…ニキビができにくいことをテストで確認している化粧品。
 
3.ニキビケアのために低刺激、敏感肌用の日焼け止めを使用しましょう
使用するサンスクリーン剤は、ノンコメドジェニック表示があるものがおすすめです。サンスクリーン剤の刺激感が気になる場合は、「紫外線吸収剤フリー(無配合)」、「ノンケミカル」、「敏感肌用」などの表示がある、刺激の少ないものを選びましょう。
使い方は、お顔の場合、パール大2個分ほどを全体に伸ばし、3時間に1回程度塗り直すのがおすすめです。また、製品によっては、落としにくいサンスクリーン剤もありますので、そのような場合は、クレンジングなどできちんと洗い落とすことが大切です。

ニキビケアにはライフスタイルも大切!

ニキビ悪化の原因は、ストレスや睡眠不足、栄養バランスが偏った食事など、日頃の生活習慣がニキビの悪化につながることもあります。
規則正しい生活を心がけ、ニキビのない健康なお肌を目指しましょう!
 
1.栄養バランスの取れた食事をしましょう
ニキビは、便秘によって悪化することもあります。
便秘予防に役立つ食物繊維を含む食材や、健康な肌に欠かせないビタミンがたっぷりの緑黄色野菜などは積極的に摂りましょう。
間食は控え、1日3食の規則正しい食生活を心がけることが大切です。
 

2.皮膚を刺激しない服装や髪型をしましょう
ニキビがある部分に髪がふれないように、できるだけすっきりとまとめるヘアアレンジをしましょう。
なお、自宅にいる時はヘアピンやヘアバンドを使用して髪が顔にかからないようにするなど、皮膚を刺激しない時間をなるべく作ることも大切です。
ニキビが擦れるような服装も避けましょう。
 
3.このような生活習慣も注意!!
⚫︎ニキビをつぶす
   ニキビを自分でつぶすと、周囲の皮膚を傷つけてしまうことがあります。
 また、うまく膿が排出されずにニキビ痕が残りやすくなります。
⚫️睡眠不足
 睡眠不足や不規則な睡眠は、ニキビの天敵です。
 ホルモンバランスの変化から皮脂の分泌が促され、ニキビの悪化につながります。
⚫️ストレス
 ストレスは、皮脂の分泌を促して、ニキビに悪影響を与えます。
 また、ストレスからニキビをさわるなどの行動を無意識に習慣化させてしまうこともあります。
 
ニキビのケアのためには、上手にストレスを発散することが大切です。
趣味や適度な運動など、自分なりのストレス解消法を見つけましょう。
とうしてもニキビをつぶしてしまいたくなるときは、早めに受診ください。
特殊な器具を使用し、ニキビの中身を押し出す処置もあります。