青あざ
青あざとは
あざが青く見えるのは、「真皮」の深いところに、黒いメラニン色素があるためです。メラニンの量が少ないと青あざも薄く見え、多いと濃く見えます。主な青あざは「異所性蒙古斑」「太田母斑」「青色母斑」があります。
青あざは消えるか
青あざには、生まれつきある場合や、生後1週間ほどしてからあらわれる場合など様々なタイプがあります。
通常は、成長とともに自然に消える青あざがほとんどのため、レーザー治療等はおこなわないことが多いですが、成人しても消えないあざのタイプもあるため、その場合は、早めの治療がおすすめです。
あざの種類
異所性蒙古斑について
「異所性蒙古斑」とは、お尻にできる「蒙古斑」が他の様々な部位に発生したものをいいます。
真皮にメラニンがある「真皮メラノーシス」の一種で、グレーや青、茶褐色などに見えます。
成人になってから治療するとすでに色素沈着を起こしていて治療効果が得られないこともあるため、乳幼児・小児の時期に治療を開始することがおすすめです。
色が薄いものは、自然に消える可能性が高いため、レーザー治療は必要ありません。
太田母斑について
異所性蒙古斑と同じく、真皮にできるあざ「真皮メラノーシス」の一種です。
顔面の片側に濃い青〜グレーのあざが発生します。最初は真っ青なあざではなく、うっすら茶色〜グレーのような色むらに見えることがあります。
生後まもない乳児期と思春期に発生しやすく、乳児期になくても思春期に初めて発生することもあります。なお、乳児期に治療をしても再発することもあります。
大きなコンプレックスにもなる可能性のあるあざのため治療がおすすめです。
遅発性の太田母斑の場合、思春期頃から両頬、額の左右両端を中心に、薄茶色や灰色っぽい斑点状の色素斑が増えてくる疾患です。