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昼夜逆転が小学生にも?
スマホの影響で増える
生活リズムの乱れ

「最近、朝起きられない」「夜しか元気が出ない」
それ、成長のSOSかも「夜になると元気で、朝は全然起きられない」「夜ふかしが続いて、学校に行けなくなった」「生活がバラバラで、家族も困っている」
こうした昼夜逆転の悩みは、以前は中学生や高校生に多く見られましたが、近年は小学生高学年にも増えています。
背景には、スマホやタブレットの普及・動画視聴の習慣化があり、生活リズムの乱れが低年齢化しているのです。

なぜ昼夜逆転が小学生から起こるのか?

 
本来、思春期の脳は夜型になりやすい性質を持っています。
さらに今の子どもたちは、以下のような影響を受けやすくなっています。

スマホ・タブレットによる強い光と刺激
YouTubeやSNS、ゲームの終わりのないコンテンツ
塾や宿題、習い事で帰宅時間が遅くなる
家族とのすれ違いによる孤独感やストレス

 
これらが積み重なり、
寝つきが悪くなる → 朝起きられない → 学校に行けない
という悪循環につながることがあります。

小学生〜高校生の生活リズムに
必要なサポートとは

 

「起こす」「怒る」より、
夜の過ごし方を整える

「やめなさい!」「ルールを守らないなら禁止!」…
気持ちはわかりますが、それでは子どもとの信頼関係を壊してしまうこともあります。


自分で決められる
“小さな選択”を一緒に作る

寝る2時間前にはスマホ・ゲームをオフに
寝室の照明を落とし、音も静かに
寝る直前の動画や食事は控える
朝はカーテンを開け、自然光を浴びる習慣を

 
特に小学生には、家族の生活リズムに引きずられる傾向もあります。家族全体での協力が大切です。


「起立性調節障害」や「抑うつ」
などが隠れていることも

「眠っても疲れが取れない」
「朝は頭痛や腹痛がする」
「昼夜逆転とともに気分が落ちている」

 
こうした場合は、単なる生活習慣の問題ではなく、心身のバランスが崩れているサインかもしれません。
早めに医療機関へご相談ください。

受診の目安と相談先
親のみのご相談やオンライン診療も可能です

 
以下のような状態が2週間以上続いている場合は、ご相談ください。
 

朝まったく起きられない/登校が難しい
夜中にスマホや動画がやめられない
起きる時間が毎日バラバラになっている
家庭での対応が限界に感じられる

 
当院の【思春期・発達外来】では、小学生高学年〜高校生までを対象に、初診からオンライン診療にも対応しています。
また、「まずは保護者だけで相談したい」という方もご利用いただけます。

当院からのメッセージ

 
生活リズムの乱れや昼夜逆転は、子どもが何かに疲れているサインでもあります。
「スマホを取り上げる」よりも、安心して眠れる環境づくりと、家族の声かけが何より大切です。
ご本人が来院を嫌がる場合でも、保護者の方だけの相談やオンライン診療から始められます。
一人で悩まず、まずはお話をお聞かせください。

よくあるご質問

 
Q. 小学生でもスマホ依存や昼夜逆転になりますか?
A. はい、最近ではYouTubeやゲームがきっかけで、夜ふかしが習慣になり、生活が乱れるケースが急増しています。
 
Q. 家でルールを作っても守れません。病院で対応してもらえますか?
A. 生活習慣の問題とあなどらず、医師が介入することで保護者の心の負担も軽くなります。
お気軽にご相談ください。

 

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【この記事の監修・執筆】
 
アイキッズクリニック
     院長 会津 研二(小児科専門医)
 
新生児・発達・思春期の診療に長年携わり、
多くのお子さんの成長と自立を見守ってきました。
ご家庭や集団生活でも穏やかに過ごせるよう、
アドバイスや治療をご提案しています。
お気軽にご相談ください。