にきび外用薬の
使い分けと塗り方ガイド
にきび治療の塗り薬には目的・成分ごとに種類があり、肌の状態に合わせた使い分けが大切です。
この記事では、よく使われる薬とその塗り方をわかりやすく解説します。

よく使う外用薬の比較表
(当院の処方順に)
アダパレン(ディフェリンゲル) | |
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主な成分 | アダパレン |
効果 | 毛穴詰まりの予防(白ニキビ・黒ニキビ) |
注意点 | 塗り始めに赤くなることあり。継続が大事 |
ベピオゲル | |
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主な成分 | 過酸化ベンゾイル(BPO) |
効果 | 毛穴の詰まり改善+殺菌作用 |
注意点 | 刺激感・赤み・乾燥・アレルギー反応に注意 |
デュアック配合ゲル | |
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主な成分 | 過酸化ベンゾイル+クリンダマイシン |
効果 | 殺菌+抗菌作用。赤ニキビに |
注意点 | BPO成分による刺激あり。長期使用で耐性菌リスク |
エピデュオゲル | |
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主な成分 | アダパレン+過酸化ベンゾイル |
効果 | 角質除去+殺菌。白・赤ニキビ両方に対応 |
注意点 | 刺激・乾燥・赤みあり。夜のみ使用。アレルギー反応に注意 |
塗り方の基本ルール
1日1回、洗顔・保湿後に塗ります(夜が基本) |
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ニキビのある部分だけでなく、できやすい部分にも予防的に |
米粒1個分を額・両ほほ・あご・鼻に分けて薄く伸ばす |
塗りすぎない・つけ忘れないことがポイント |
赤み・ヒリヒリしたら?
使用を1日おきに/保湿をしっかり/量を減らす |
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それでも悪化する場合は使用中止+受診 |
過酸化ベンゾイル(BPO)はまれに強いアレルギー反応(赤く腫れる)を起こすことがあります |
内服抗生剤の併用について
赤ニキビが多い場合、外用だけでは不十分なことがあります。
当院ではミノマイシンやビブラマイシン(テトラサイクリン系)を2週間程度内服することがあります。
保湿との併用が大切
外用薬の副作用(乾燥・刺激)を抑えるため、保湿は必ず併用しましょう。
朝は保湿だけ、夜は保湿→外用薬という使い分けも有効です。
ご相談・処方は小児科で対応可能です
当院ではにきび外用薬の処方・塗り方の指導も行っています。
自己判断で塗り続けて悪化する前に、気軽にご相談ください。
【この記事の監修・執筆】
アイキッズクリニック
院長 会津 研二(小児科専門医)
新生児・発達・思春期の診療に長年携わり、
多くのお子さんの成長と自立を見守ってきました。
ご家庭や集団生活でも穏やかに過ごせるよう、
アドバイスや治療をご提案しています。
お気軽にご相談ください。