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生後6か月以降のスキンケア
移行期ガイド
乾燥肌・湿疹対策

赤ちゃんの肌は、生後すぐの「脂漏性タイプ」から6か月以降には乾燥しやすい肌質に移行します。
この時期にスキンケアを適切に続けることが、アトピー性皮膚炎や湿疹の予防につながります。
この記事では、移行期のスキンケアのポイントを解説します。

なぜ乾燥肌に移行するの?

 

生後まもなくは母体ホルモンの影響で皮脂が多く分泌されます
しかし、生後3~6か月以降は皮脂分泌が急激に減少します
皮脂が少なくなると、肌のバリア機能が落ちて外部刺激に反応しやすくなります
この時期から乾燥型湿疹やアトピーの初期症状が現れることも

 
乾燥肌体質のお子さんは、生まれつき皮膚のバリア機能が弱く、アトピー性皮膚炎に移行するリスクが高いといわれています。
そのため、この移行期にも保湿を中心としたスキンケアを継続することがとても重要です。

乾燥と湿疹の見分け方

 

乾燥肌:見た目は白っぽく粉をふいているが、触っても凹凸なし
湿疹:赤みがあり、触るとザラザラ・ブツブツしている

 
見た目では分かりにくくても、手で触れてみたときの感触が大切な判断材料になります。

この時期のスキンケアの基本

 

毎日1〜2回の保湿を習慣に(入浴後すぐ+朝や乾燥の強い部位に)
顔・首・手足・お腹・背中など全身に薄くまんべんなく
乾燥が強いときは保湿剤を変える・重ね塗りも検討
皮膚トラブルの早期発見と早めの対処が重要

よだれ・食事まわりの予防ケア

 
乾燥肌体質のお子さんは口のまわりに湿疹が出やすい傾向があります。
そのため、食事の前にワセリンを薄く塗っておくことで、食べ物やよだれの刺激から皮膚を守ることができます。
 

よくある皮膚トラブルと対処

 

カサカサして粉がふいている → ワセリンやセラミド入り保湿剤を
かゆがってひっかく→ 軽い湿疹であれば弱いステロイドを短期間使用
よだれ・食べ物まわりの赤み→ 食後は洗浄+保湿を徹底
汗や摩擦で赤くなる → 通気性の良い服と清潔な肌環境を

こんな時は小児科に相談を

 

湿疹が2週間以上続く・広がってくる
市販の保湿剤だけでは改善しない
かゆみやひっかき傷が目立つ

当院でできること

 

年齢と肌質に合ったスキンケア剤の提案と処方
保湿+治療薬の使い分けと塗り方のレクチャー
必要に応じてアトピー性皮膚炎の診断と経過フォロー

 
乳児の肌トラブルや乾燥ケアについても、丁寧にアドバイスしています。
スキンケアのタイミングや保湿の選び方に迷ったときは、お気軽にご相談ください。
 
 

 

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当院では、思春期外来・発達外来も行っています。
心理面のご不安にも、臨床心理士と連携しながら対応しています。
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【この記事の監修・執筆】
 
アイキッズクリニック
     院長 会津 研二(小児科専門医)
 
新生児・発達・思春期の診療に長年携わり、
多くのお子さんの成長と自立を見守ってきました。
ご家庭や集団生活でも穏やかに過ごせるよう、
アドバイスや治療をご提案しています。
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