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りんご病(伝染性紅斑)
頬の赤み・発疹・出席停止の目安

「ほっぺが真っ赤」「腕や足にレース模様の発疹が出てきた」
そんな症状が見られたら、りんご病(伝染性紅斑)の可能性があります。
この記事では、特徴的な症状や出席停止の扱いについて解説します。

りんご病とは?

正式名称は、「伝染性紅斑(でんせんせいこうはん)」で、ヒトパルボウイルスB19というウイルスが原因の発疹性疾患です。
学童期の子どもに多く、頬の赤みが特徴的です。

症状の経過

 

初期:微熱・だるさ・鼻水などかぜに似た症状(この時期が最も感染力が強い)
数日後:頬にはっきりした赤み(りんごのよう)
その後:腕・太ももなどに網目状・レース状の発疹
かゆみは少なめ/発疹が出たころには感染力はほぼない
関節の痛みを伴うこともあり、特に年長児や大人で手首・膝・足首などが一時的に痛む場合があります

診断と治療

 

典型的な経過と見た目で診断可能
特別な治療は不要で、自然に治ることがほとんど
発熱・倦怠感や関節痛があれば解熱剤・鎮痛剤で対処

注意が必要なケース

 

妊婦さん(特に妊娠初期)への感染は胎児に影響があるため要注意
溶血性貧血の持病があるお子さんでは貧血が悪化することがあります
家庭内に妊婦さんがいる場合は、早めの相談をおすすめします

 
ほっぺが赤い、体にレース状の発疹が出てきた、関節が痛いなど、気になる症状があればお気軽にご相談ください。

登園・登校の目安

 

発疹が出た時点では感染力はないとされています
発熱や倦怠感など全身状態が良ければ登園・登校可能
園や学校で個別に指示がある場合はそれに従ってください

よくある質問

 
Q. 発疹が出てから気づいたけど、登園していて大丈夫?
A. はい、発疹が出てからは感染力はほぼないため、問題ありません。
 
Q. りんご病は何回もかかりますか?
A. 一度かかると基本的に終生免疫がつきますが、稀に型の違いで再感染することもあります。
 
Q. 家族に妊婦がいます。どうしたらいい?
A. 感染の可能性がある場合は、早めに産科医に相談しましょう。
 
Q. 関節痛がある場合は病院に行くべきですか?
A. 一時的な免疫反応によるもので、数日で改善することが多いですが、痛みが強い・長引く場合はご相談ください。
 
 

 

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当院では、思春期外来・発達外来も行っています。
心理面のご不安にも、臨床心理士と連携しながら対応しています。
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【この記事の監修・執筆】
 
アイキッズクリニック
     院長 会津 研二(小児科専門医)
 
新生児・発達・思春期の診療に長年携わり、
多くのお子さんの成長と自立を見守ってきました。
ご家庭や集団生活でも穏やかに過ごせるよう、
アドバイスや治療をご提案しています。
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