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結膜炎とは?
めやに・目の赤みの原因と対策

 
「目やにが多い」「目が赤い」「風邪のあとに目の症状が出てきた」…そんなときは、結膜炎の可能性があります。
ここでは、結膜炎の原因・症状・治療法について、小児科専門医が丁寧に解説します。

 結膜とは?
なぜ炎症が起きるの?

 
結膜は、まぶたの裏側から白目の表面をおおう粘膜です。
目と鼻は細い管(鼻涙管)でつながっているため、風邪をひいたときに鼻の炎症が目に広がることがあります。
そのため、風邪の延長として結膜炎が起きたり、逆に目の炎症から中耳炎が合併することもあります。

結膜炎の原因

 

ウイルスや細菌による風邪
アレルギー(花粉、ダニなど)

 
これらが原因で、目の結膜に急性または慢性的な炎症が起こります。
 

主な症状

 

めやに(特に朝方に多い)
目の赤み
目の周囲の赤み・腫れ(眼周囲炎)

 
小さいお子さんでは、自分で症状をうまく伝えられないこともあるため、「目をこする」「機嫌が悪い」といった様子にも注意が必要です。

検査と診断

 

  •  
  • 耳鏡で鼓膜を確認し、中耳炎の合併がないか確認
  • 症状の経過や分泌物の性状をもとに判断

治療法

細菌性が疑われる場合は抗菌点眼薬を処方
軽症で機嫌がよい場合は市販の点眼薬でも改善することがあります

 
点眼が難しい場合は、無理に押さえつけず、声をかけながら本人の気持ちを尊重して少しずつ試すことが大切です。

家庭でできるケアと声かけ

目やにが出たら、清潔なガーゼやティッシュで優しくふき取りましょう
「しみるかもしれないけど、よくなるために頑張ろうね」と安心できる声かけを
きょうだいや周囲へ感染が広がらないよう、手洗いも大切です

 
治療やケアに対して、子ども自身が納得して取り組めるような関わりが、回復への近道になります。
無理にやらせず、「やってみようか?」「どっちの目からにする?」と選ばせる工夫もおすすめです。

目の症状があるときは

 
めやにや目の赤みが続く場合、また耳の症状もあるときは、中耳炎を合併している可能性もあるため早めにご相談ください。
 


当院では、発熱外来・思春期外来・発達外来も行っています。
心理面のご不安にも、臨床心理士と連携しながら対応しています。


【この記事の監修・執筆】
 
アイキッズクリニック
     院長 会津 研二(小児科専門医)
 
新生児・発達・思春期の診療に長年携わり、
多くのお子さんの成長と自立を見守ってきました。
ご家庭や集団生活でも穏やかに過ごせるよう、
アドバイスや治療をご提案しています。