手荒れ・手湿疹
過剰な手洗いやアルコール使用による
皮膚トラブル
「手がガサガサ」「指先が切れて痛い」「消毒でしみる」
思春期でも手荒れ・手湿疹(進行性指掌角皮症)に悩む子が増えています。
この記事では、原因と対処法について解説します。

手荒れ・手湿疹とは?
皮脂膜が失われてバリア機能が低下し、刺激物質が入りやすくなった状態
乾燥・ひび割れ・赤み・かゆみ・痛みを伴う
ひどくなると出血・かさぶた・感染症(二次感染)につながることも
主な原因・誘因
手洗いは必要最小限に(トイレ・食前・帰宅時など) |
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ぬるま湯でやさしく洗い、泡タイプの石けんを使用 |
水分をしっかり拭き取ってすぐに保湿(軟膏・ハンドクリーム) |
寝る前のワセリン+手袋で集中ケア |
当院での治療
症状に応じたステロイド外用薬の短期処方 |
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保湿剤(ワセリン・ヘパリン類似物質)の処方 |
必要に応じて内服、抗アレルギー薬や感染予防の抗菌薬外用 |
清潔志向・手洗いへの不安が強い場合は思春期外来へご案内 |
よくあるご質問
Q. 手洗いはどのくらいの頻度がいいですか?
A. トイレ後・食前・帰宅時など必要な場面に限定し、回数より保湿が重要です。
Q. ハンドクリームは何回塗ればいいですか?
A. 手を洗った後ごとに少量でOKです。寝る前は厚めに。
Q. ステロイドは怖いです。使わないといけませんか?
A. 悪化を防ぐための短期使用が大切です。長く使う必要はありません。
【この記事の監修・執筆】
アイキッズクリニック
院長 会津 研二(小児科専門医)
新生児・発達・思春期の診療に長年携わり、
多くのお子さんの成長と自立を見守ってきました。
ご家庭や集団生活でも穏やかに過ごせるよう、
アドバイスや治療をご提案しています。
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