風邪
発熱、頭痛、関節痛、鼻水、咳、のどの痛み、耳の痛み、めやに、目の充血、発疹など、風邪の原因により症状は様々です。
当院では症状とPOCT(院内迅速検査)の組み合わせにより、できる限りその場で原因を特定し、
原因に合わせた治療をおこなっております。
原因
風邪の原因は、ウイルス性の風邪と細菌性の風邪に大きく分けられます。
ウイルス性の風邪の多くは、3日過ぎればピークを越えて自然に治っていき、再発は基本ありませんが、
細菌性の風邪は、3日過ぎても良くならず悪化したり、長引いたり、何度も再発することがあります。
インフルエンザが何度も再発する、1ヶ月経っても治らないというのは聞かないですが、
青っ鼻やたんがらみの咳がなかなか治らない、中耳炎を何度も繰り返すというのはよく聞かれることです。
風邪の治療はウイルス性の風邪か細菌性の風邪かの見極めが重要です。当院ではお子さんへの負担が少ない指先微量採血とその他POCT(院内迅速検査)の組み合わせにより診断をつけています。
症状
風邪の原因により症状は様々ですが、症状により原因をある程度特定できます。
例えば、小さいお子さんの多くが経験する突発性発疹症(HHV-6)は、
・生後6ヶ月前後〜
・咳や鼻水がほとんどない
・38℃以上の高熱があるが、比較的元気
・高熱が出て1−2日経過後の血液検査で白血球数が低下していることが多いです。血小板数も下がることもあります。
その他もご興味があれば、以下のリンクページを御覧ください。
↪感染症解説
検査
アイキッズクリニックでは症状とPOCT(院内迅速検査)の組み合わせにより、できる限りその場で原因を特定し、原因に合わせた治療をおこなっております。
・末梢血検査(白血球数、赤血球数、血小板数)やCRP(体内の炎症度)により原因をある程度特定します。
・鼓膜検査 当院では子どもの風邪診療では必ず鼓膜を確認しています。
・インフルエンザ検査
・RSウイルス検査
・アデノウイルス検査
・ヒトメタニューモウイルス検査
・肺炎球菌検査
・マイコプラズマ検査
・百日咳検査
治療法
ウイルス性の風邪の多くは、ご自身の免疫力で治るので専用の薬は少なく、症状に合わせて、症状を緩和する薬を処方します。
インフルエンザウイルスの場合は、発症48時間以内であれば、抗インフルエンザ薬で症状期間を短くすることができるので、状態により抗インフルエンザ薬を処方します。
細菌性の風邪で長引く場合は、原因となる細菌を狙った抗生剤を処方します。
当院でよく使用する薬に興味があれば、以下の薬説明も御覧ください。
風邪をこじらせるとは?
風邪の原因の多くは1週間くらいで自然に治ってくるウイルス風邪ですが、そのウイルス風邪をきっかけに免疫力が低下または免疫が過剰に反応することにより症状が重くなります。
インフルエンザをきっかけに免疫力が低下して、細菌感染が合併して肺炎になったり、中耳炎になったりします。
インフルエンザをきっかけに免疫力が過剰に反応しすぎると稀に脳炎になります。
他のウイルスでも、ただの夏風邪が髄膜炎になったり、稀に心筋炎になったりします。