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子どもの風邪
こんなときどうする?

 
お子さんの咳や発熱、「ただの風邪かな?」と迷った経験はありませんか?この記事では、豊田市の小児科・アイキッズクリニックが、風邪の症状・受診の目安・家庭でできる関わり方について、心と体の両面からわかりやすくご紹介します。

風邪

 風邪ってどういう病気?

 
風邪は、ウイルスや細菌によって引き起こされる呼吸器系の感染症 です。ほとんどの場合、自然に治りますが、まれに気管支炎や肺炎に進行することもあるため、症状の見極めが大切です。

主な症状

咳、鼻水、くしゃみ
微熱〜高熱
喉の痛み
頭痛やだるさ、機嫌の悪さ

家庭でできること

 
風邪のときに一番大事なのは、「しっかり休むこと」と「体が回復するのを待つこと」です。
お子さんが自分の体の声を感じながら、回復に向かえるような環境づくりが大切です。
 

暖かくして、静かに過ごせる時間をつくる
水分をこまめにとる
食事は無理に食べさせず、本人のペースで
「つらいね」「よくがんばってるね」と声をかける

 
ときには「このくらいで甘えてるのかな」と感じることがあるかもしれません。
でも、お子さんはそのときできるかぎりで、ちゃんと自分の体と向き合っています。
そばで見守ってもらえている安心感が、回復を後押しします。

受診の目安

以下のようなときは、小児科の受診をおすすめします
 

38.5℃以上の発熱が2日以上続く
咳や鼻水が悪化している・眠れない
ぐったりしている、水分が取れない
呼吸が苦しそう、ゼーゼーしている

当院でできること

アイキッズクリニックでは、必要に応じて以下の検査や処置を行っています
 
インフルエンザ、RSウイルスなどの迅速検査
血液検査による炎症の評価(CRPなど)
中耳炎や肺炎のチェック
 
 
お薬が必要かどうかも、検査結果と症状をもとに一緒に相談しながら決めていきます。
「親が全部決めなきゃ」と思い込まず、一緒に考えていく姿勢が、子どもにとっても安心につながります。

よくある質問

 
Q. 咳だけで元気なときも受診した方がいいですか?
  A. 元気で食欲もあり、夜も眠れているようであれば、まずは様子見でも大丈夫です。咳が長引く・悪化するようならご相談ください。
 
Q.解熱剤は使った方がいいですか?
  A.高熱でも本人が元気なら、解熱剤を使わず様子を見ることもあります。つらそうな場合は、必要に応じて使ってOKです。
 
Q.学校や園はいつから行っていいですか?
A.熱が下がって、普段どおりの元気が戻ってから。無理に行かせる必要はありません。
「そろそろ行けそうかな」と感じるタイミングを大切に。

まとめ

 
「待つ力」が、回復を助けます。
 
風邪は、時間とともに良くなる病気です。
「早く元気になってほしい」という思いは大切ですが、お子さんの「回復する力」を信じて、そっと寄り添うことも大切です。
困ったときは、どうぞいつでもご相談ください。
 


当院では、発熱外来・思春期外来・発達外来も行っています。
心理面のご不安にも、臨床心理士と連携しながら対応しています。


【この記事の監修・執筆】
 
アイキッズクリニック
     院長 会津 研二(小児科専門医)
 
新生児・発達・思春期の診療に長年携わり、
多くのお子さんの成長と自立を見守ってきました。
ご家庭や集団生活でも穏やかに過ごせるよう、
アドバイスや治療をご提案しています。