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子どものアトピー性皮膚炎
原因・治療・スキンケア

 
「肌がかゆくて眠れない」「ひっかき傷が増えてしまう」──
そんなお子さんの皮膚トラブル、アトピー性皮膚炎かもしれません。
この記事では、子どものアトピー性皮膚炎の原因・治療法・スキンケアについてやさしく解説します。

アトピー性皮膚炎とは?

 
アトピー性皮膚炎は、かゆみを伴う湿疹が繰り返し現れる皮膚の病気です。
皮膚のバリア機能が弱く、外部の刺激を受けやすいため、皮膚の中に炎症がくすぶりやすい状態が続いています。
「赤くなっていないから大丈夫」「見た目がきれいになったから治った」と思いがちですが、触ってざらざら・ぶつぶつしている、お風呂上がりになんとなく赤くなる、血行がよくなるとかゆくなる
──こうした状態も、すべて皮膚の中に炎症があるサインです。
アトピーが悪化したときだけ薬を使うのは、火事で言えば火が燃え上がってから消火するようなもの。
火は小さいうちに消した方が被害は少なく、皮膚も同じです。
小さな炎症を早く見つけて早く抑えることが、かゆみ・再発の予防につながります。

主な症状

 

左右対称に広がる湿疹
顔・首・関節部(ひじ・ひざ裏)の赤みやかさつき
強いかゆみで夜間に眠れない
引っかき傷や色素沈着

原因と体質の関係

 

家族にアレルギー(喘息・花粉症・アトピー)がある
生まれつき皮膚が乾燥しやすい
ダニやハウスダスト、汗、衣類の刺激などで悪化しやすい

治療の基本

 

保湿スキンケア:入浴後すぐに保湿、肌のバリアを守る
炎症を抑える外用薬:ステロイド、プロトピック®、コレクチム®など症状に応じて使い分け
抗ヒスタミン薬:かゆみが強いときに内服を併用
アレルゲン検査や生活指導も併せて実施

当院でできること

 

お子さんの年齢・重症度に応じた治療プランをご提案
外用薬の使い方、スキンケアのポイントを丁寧に説明
41項目のアレルゲンがわかるドロップスクリーン検査も可能

 
アレルギー検査(ドロップスクリーン)について詳しく見る


 
 

家庭でできるスキンケア

 

1日1〜2回の入浴と、入浴後5分以内の保湿
汗をかいたらシャワー+着替え
肌にやさしい綿素材の衣類を選ぶ
爪を短く切る、布団や寝具の清潔を保つ

よくある質問

 
Q. ステロイドは使い続けても大丈夫ですか?
A. 適切な使い方をすれば安全です。炎症をきちんと消すことで再発を防げます。
 
Q. 湿疹が消えても保湿は必要ですか?
A. はい。肌のバリアは弱いままなので、保湿を継続しましょう。
 
Q. アレルギー検査は可能ですか?
A. はい、当院ではドロップスクリーンで41項目のアレルゲンを調べられます。

当院からのメッセージ

 
豊田市だけでなくみよし市からも通いやすい小児科です。
皮膚のかゆみ・湿疹・保湿ケアに関するお悩みも、お気軽にご相談ください。
 

 

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当院では、思春期外来・発達外来も行っています。
心理面のご不安にも、臨床心理士と連携しながら対応しています。
お気軽にご相談ください。
 
 


【この記事の監修・執筆】
 
アイキッズクリニック
     院長 会津 研二(小児科専門医)
 
新生児・発達・思春期の診療に長年携わり、
多くのお子さんの成長と自立を見守ってきました。
ご家庭や集団生活でも穏やかに過ごせるよう、
アドバイスや治療をご提案しています。
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