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スマホ依存
やめられない背景と家庭での対応

「スマホばかり」「動画が止まらない」…
その背景に“こころの疲れ”があるかもしれません「注意してもスマホを手放さない」「夜中までSNSや動画、ゲームが止まらない」「取り上げると激しく怒る、暴れる」いま、小学生高学年から高校生にかけて、スマホ依存の相談が急増しています。
それは単なる“使いすぎ”ではなく、脳の発達とストレス反応の現れかもしれません。

なぜスマホがやめられなくなるの?
脳と“依存”の関係

 
スマホやSNS、ゲームは、脳の“報酬系”を刺激する快楽ツールです。
特に思春期の子どもたちは、「自分をコントロールする力(前頭前野)」が未成熟なため、やめたくてもやめられない状態に陥りやすくなります。
さらに、以下のような背景があると、スマホにのめりこみやすくなります

現実での疲労・ストレス・孤独感
学校・家庭での失敗体験
自己肯定感の低下
睡眠不足・昼夜逆転
神経発達症(ADHD、ASD)傾向

 
スマホの中は、誰にも責められず、いつでも“承認”が得られる世界。「そこにしか安心がない」状態になってしまうこともあるのです。

家庭でできる対応
“制限”よりも“整える”

 

一方的なルールは
逆効果になることも

「もう使わせない」「没収する」などの対応は、反発や親子の対立を深めるリスクも。
まずは生活全体を整えることから始めましょう。


スマホ時間の
“代わり”になる時間を作る

家族での会話や外出
興味を持てるリアルな体験
心と体をゆるめる時間(お風呂・散歩・読書など)

 
“手放す”ことよりも、“他の安心できる時間”を取り戻すことが回復の第一歩です。


子どもと一緒にルールを作る

何時まで?どのアプリ?」など、本人が関われるルールづくりは、信頼関係の土台になります。

受診の目安と相談先
親のみのご相談やオンライン診療も可能です

 
以下のような状態が続いている場合は、一度ご相談ください。
 

睡眠や食事を削ってでもスマホを使い続けている
勉強や登校に影響が出ている
注意すると暴言・暴力がある
本人が「やめたいのにやめられない」と感じている
家族が限界を感じている

 
当院の【思春期・発達外来】では、小学生高学年〜高校生までを対象に、初診からオンライン診療にも対応しています。
また、「まずは保護者だけで相談したい」という方もご利用いただけます。

当院からのメッセージ

 
スマホに夢中になるのは、心の疲れや安心の欠如のサインかもしれません。
「取り上げる」よりも、「理解して整える」ことが、回復につながります。
保護者の方だけでのご相談や、オンライン診療も対応可能です。どうぞ気軽に、今の状況をお聞かせください。

よくあるご質問

 
Q. ルールを決めても守れません。どうしたらいいですか?
A. 子どもが“自分で関われる”ルールにすると、守りやすくなります。対話しながら作ることで納得感が生まれます。
 
Q. 小学生でもスマホ依存になりますか?
A. はい、最近は小学校高学年から依存傾向が始まるケースが増えています。早めの対応が大切です。

 

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【この記事の監修・執筆】
 
アイキッズクリニック
     院長 会津 研二(小児科専門医)
 
新生児・発達・思春期の診療に長年携わり、
多くのお子さんの成長と自立を見守ってきました。
ご家庭や集団生活でも穏やかに過ごせるよう、
アドバイスや治療をご提案しています。
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