インフルエンザと風邪の違い
症状・診断・登園の目安
「インフルエンザか風邪か、どう見分けるの?」「登園はいつから?」と悩むことはありませんか?
ここでは、両者の違いや、診断・対応のポイントについて小児科医がわかりやすく解説します。

インフルエンザと風邪の主な違い
項目 | インフルエンザ | 風邪(一般的なウイルス) |
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熱の出方 | 突然高熱(38.5℃以上) | 徐々に発熱、37〜38℃台 |
症状 | 全身のだるさ・頭痛・関節痛 | 鼻水・咳・のどの痛み |
流行時期 | 冬(11月〜3月) | 年中通して |
検査 | 迅速検査で診断 | 検査しないことが多い |
治療 | 抗インフルエンザ薬の使用あり | 対症療法が中心 |
登園の目安 | 解熱後2日以上+発症後5日以上 | 症状が改善すれば可 |
インフルエンザかも?と思ったら
急な高熱+全身のだるさ、関節の痛みがあれば受診を |
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早期であれば抗ウイルス薬が有効な場合も |
迅速検査は発熱から12時間程度経過してからのほうが正確 |
ご家庭での対応のポイント
無理に食べさせず、水分をこまめに |
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熱があっても眠れる・話せる様子なら、慌てず見守る |
子どもが「つらい」と感じたタイミングに合わせて解熱剤を使用 |
「がんばってるね」「ゆっくり休もうね」と安心できる声かけを |
子どもの“しんどさ”は見た目ではわかりにくいこともあります。回復までの時間を焦らず、本人のペースで休めるようサポートしましょう。
よくある質問
Q. インフルエンザの検査はすぐに受けるべき?
A. 発熱から12時間ほど経ってからの方が、より正確に診断できます。
Q. 解熱後すぐに登園してもいい?
A. インフルエンザは解熱後2日+発症後5日が原則です。
園によって登園許可証が必要な場合もあります。
Q. 家族がインフルエンザのとき、子どもは登園できる?
A. お子さん本人に症状がなければ登園可能ですが、体調の変化に注意しましょう。
当院では、発熱外来・思春期外来・発達外来も行っています。
心理面のご不安にも、臨床心理士と連携しながら対応しています。
【この記事の監修・執筆】
アイキッズクリニック
院長 会津 研二(小児科専門医)
新生児・発達・思春期の診療に長年携わり、
多くのお子さんの成長と自立を見守ってきました。
ご家庭や集団生活でも穏やかに過ごせるよう、
アドバイスや治療をご提案しています。