子どもが発熱したときの受診の目安
38度・39度でどうする？

「子どもが熱を出したけど、すぐに病院に行くべき？」「何度が危険なの？」そんな疑問をお持ちの保護者の方へ発熱時の対応をわかりやすく解説します。

どうして熱が出るの？

発熱は、体がウイルスや細菌と戦っているサインです。
体温が上がることで免疫細胞が活性化し、感染と戦いやすくなります。
つまり、熱は“悪者”ではなく、体の防御反応の一つです。

以下の表は、年齢や症状に応じた受診の目安です。

状況	受診の目安
生後3か月未満	38.0℃以上で即受診
生後3か月〜1歳未満	38.5℃以上または元気がない場合は受診
1歳以上	39.0℃以上が続くまたはぐったりしているなら受診
全体的な目安	熱が3日以上続く呼吸が苦しそうぐったりしているけいれんがある機嫌が極端に悪い

子ども自身の「つらい」「しんどい」という気持ちに寄り添い、無理に頑張らせない声かけが大切です。
親がすべてを管理しようとせず、子どもの自己治癒力を信じて見守る姿勢が回復の支えになります。

Q. 熱があっても元気なら受診しなくていい？
A. 元気で食事・水分がとれていれば急ぎの受診は不要なことが多いですが、気になる場合は遠慮なくご相談ください。

Q. 解熱剤は何度から使うべき？
A. 一般的には「38.5℃以上かつしんどそうな時」に使います。
熱だけでなく全身の様子を見ましょう。

発熱は子どもの体の自然な反応ですが、保護者にとってはとても不安なもの。
少しでも心配なことがあれば、どうぞお気軽にご相談ください。

当院では、発熱外来・思春期外来・発達外来も行っています。
心理面のご不安にも、臨床心理士と連携しながら対応しています。

【この記事の監修・執筆】

アイキッズクリニック

　　　院長　会津研二（小児科専門医）

新生児・発達・思春期の診療に長年携わり、

多くのお子さんの成長と自立を見守ってきました。

ご家庭や集団生活でも穏やかに過ごせるよう、

アドバイスや治療をご提案しています。