風邪をひきやすい子は自律神経の
リズムが乱れている?
疲労と免疫の関係
「うちの子、毎月のように風邪をひく」「季節の変わり目はいつも体調を崩す」…そんなご相談をよく受けます。
単なる“ウイルスへの弱さ”だけでなく、体のリズムや自律神経のバランスが影響していることもあるのです。

自律神経と免疫の関係
自律神経には、活動モードの「交感神経」と休息モードの「副交感神経」があります。
このバランスが乱れると、体温調整や睡眠、免疫の働きにも影響します。
夜ふかしや不規則な睡眠でリズムが崩れる |
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ストレスやプレッシャーで交感神経が優位に |
疲労がたまり、副交感神経の働きが弱まる |
このような状態が続くと、ウイルスへの抵抗力が下がり、風邪をひきやすくなるのです。
こんなサインがあれば要注意
朝起きづらく、午前中はぼーっとしている |
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寝ても疲れがとれない |
学校後にどっと疲れが出て寝てしまう |
風邪が治りにくい・ぶり返す |
体の回復力が落ちているときは、風邪も“きっかけ”に過ぎないことがあります。
家庭でできるリズム調整の工夫
寝る時間・起きる時間をなるべく一定に |
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スマホ・ゲームは夜間控えめに |
朝は自然光を浴び、体内時計をリセット |
疲れてるね」と受け止め、休むことを責めない |
まずは“整える”ことを優先に。生活リズムが整うと、自然と免疫も安定してきます。
こんなときは一度ご相談ください
毎月のように風邪をひく・長引く |
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体調不良が生活に影響している |
起立性調節障害や睡眠リズムの乱れが気になる |
当院では、思春期外来でも自律神経や生活リズムに注目したサポートを行っています。
当院では、発熱外来・思春期外来・発達外来も行っています。
心理面のご不安にも、臨床心理士と連携しながら対応しています。
【この記事の監修・執筆】
アイキッズクリニック
院長 会津 研二(小児科専門医)
新生児・発達・思春期の診療に長年携わり、
多くのお子さんの成長と自立を見守ってきました。
ご家庭や集団生活でも穏やかに過ごせるよう、
アドバイスや治療をご提案しています。