三種混合ワクチン(DPT)追加接種
小児期に接種した四種混合ワクチン(DPT-IPV)の百日咳に対する免疫は、5〜10年程度で低下していきます。
日本では小学6年生で二種混合ワクチン(DT)(ジフテリア・破傷風のみ)が定期接種されていますが、百日咳に対する追加接種の制度はありません。
そのため、小学生〜中学生でも百日咳にかかるリスクが高まっています。
当院では、自費で三種混合ワクチン(DPT)の追加接種を行い、百日咳からお子さんを守るサポートをしています。
なぜ三種混合ワクチンの
追加接種が必要なの?
百日咳は免疫が時間とともに低下します。 |
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小学生以上でも百日咳にかかると長引く咳や肺炎を起こすことがあります。 |
思春期以降は赤ちゃんへの感染源にもなります。 |
欧米では11〜12歳ごろに百日咳を含むワクチン(Tdapワクチン)を追加接種するのが一般的ですが、日本では現状、定期接種として行われていません。
そのため、追加で三種混合ワクチン(DPT)を接種することが推奨されます。
対象となる方
五種混合または四種混合接種から5年以上経過している小学生・中学生 |
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家族に乳児がいるご家庭(赤ちゃんへの感染防止) |
百日咳流行期に備えたい方 |
※追加接種は自費(任意接種)となります。
費用について
三種混合ワクチンの追加接種は自費診療です。
接種料金:税込5,000円となります。
よくある質問
Q. 何歳までに接種するのが理想ですか?
A. 小学校高学年〜中学生ごろが推奨されます。
Q. 追加接種後、すぐ学校や運動は可能ですか?
A. 当日は激しい運動を控え、翌日から通常通り活動できます。
アイキッズクリニックからのメッセージ
百日咳は、幼児期を過ぎても油断できない感染症です。
制度に頼るだけでは守りきれない部分も、ご家族皆さまと一緒にしっかりと備えていきましょう。
「タイミングは?」「一緒に他のワクチンもできる?」など、どんな小さなことでもLINEからお気軽にご相談ください。
【この記事の監修・執筆】
アイキッズクリニック
院長 会津 研二(小児科専門医)
新生児・発達・思春期の診療に長年携わり、
多くのお子さんの成長と自立を見守ってきました。
ご家庭や集団生活でも穏やかに過ごせるよう、
アドバイスや治療をご提案しています。