思春期に風邪をひきやすい理由
週末の発熱・疲れやすさと感染症の関係
「週末になると決まって熱が出る」「学校に行く日は元気がない」…そんな思春期のお子さんの様子に、不安を感じていませんか?
今回は、風邪や感染症と“心と体の疲労”の関係について、小児科医がわかりやすく解説します。

思春期に風邪をひきやすくなる理由
生活リズムの乱れ(夜更かし・朝起きられない) |
---|
ストレス・気分の落ち込みによる免疫力の低下 |
部活や塾などで休む時間がとれない |
疲れがたまると週末に症状が出やすい(週末発熱) |
思春期は心も体も大きく変化する時期。
疲れやストレスが蓄積されると、ちょっとしたウイルスにもかかりやすくなります。
「疲れ=甘え」ではありません
「風邪をひくのは気合が足りない」「学校を休みたいだけ?」という見方は、お子さんをさらに追い込んでしまうことも。
本人も「なんで自分はこんなに疲れているのか」と戸惑っている場合があります。
家庭でできるサポート
夜ふかしを避け、週末もなるべく同じ時間に起きる |
---|
スマホ・ゲームの時間を意識的に減らす |
ゆったりした食事時間や入浴でリラックス |
「どうしたの?」「最近疲れてるね」など、評価せず受け止める声かけ |
無理に励まさず、本人の“ペース”や“疲れのサイン”を尊重することが、回復の第一歩につながります。
こんな時はご相談ください
週に何度も体調不良を訴える |
---|
朝起きられない・頭痛や腹痛が続く |
学校に行きたがらない・気分が沈んでいる |
風邪症状が長引く・何度も繰り返す |
当院では、小児科外来に加えて思春期外来も行っています。身体の不調だけでなく、気持ちの面でのサポートも行っています。
当院では、発熱外来・思春期外来・発達外来も行っています。
心理面のご不安にも、臨床心理士と連携しながら対応しています。
【この記事の監修・執筆】
アイキッズクリニック
院長 会津 研二(小児科専門医)
新生児・発達・思春期の診療に長年携わり、
多くのお子さんの成長と自立を見守ってきました。
ご家庭や集団生活でも穏やかに過ごせるよう、
アドバイスや治療をご提案しています。