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頭痛・微熱が続く思春期の子どもへ
原因とサポートのヒント

 
「毎日37度台の熱がある」「朝から頭が重くて学校に行けない」
…そんな訴えを思春期のお子さんから聞いたことはありませんか?
一見“風邪っぽい”症状のようでも、背景には別の原因が隠れていることもあります。

頭痛や微熱が続くときに
考えられること

 

自律神経の乱れ(起立性調節障害など)
ストレスや過緊張による緊張型頭痛
思春期特有のホルモン変動
疲労の蓄積(睡眠不足・過活動)

 
体の病気というよりも、「こころと体のバランスの乱れ」が関わっているケースが多く見られます。

症状の特徴と見分け方

 

熱は37.0〜37.5℃台で数日以上続く
朝に頭痛やだるさが強く、午後は少し軽くなる
学校のある日にだけつらい」こともある
検査では明らかな異常が見つからない

家庭でできるサポート

 

「また?」ではなく「今日もつらいね」と受け止める
登校を急がせるより、安心して休める場をつくる
生活リズムの見直し(朝光を浴びる・夜更かししない)
「元気なときにできることから」を一緒に探していく

 
“休む”ことも、今のお子さんに必要な行動です。
本人の「しんどい」という感覚を信じることが、回復の支えになります。

ご相談のタイミング

 

微熱や頭痛が1週間以上続いている
体調不良が原因で学校生活に支障が出ている
気分の落ち込みや登校しぶりが目立つ
「仮病では?」と思いつつも不安がある

 
当院では、思春期外来で身体症状に伴うストレスや背景要因も含めてご相談いただけます。

まとめ 
「なんとなく不調」も、大切なサイン

 
 
検査で異常がなくても、頭痛や微熱が続く状態はお子さんからの“SOS”かもしれません。
一緒に“理由を探すこと”からはじめてみませんか?どうぞ安心してご相談ください。
 


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当院では、発熱外来・思春期外来・発達外来も行っています。
心理面のご不安にも、臨床心理士と連携しながら対応しています。


【この記事の監修・執筆】
 
アイキッズクリニック
     院長 会津 研二(小児科専門医)
 
新生児・発達・思春期の診療に長年携わり、
多くのお子さんの成長と自立を見守ってきました。
ご家庭や集団生活でも穏やかに過ごせるよう、
アドバイスや治療をご提案しています。