MR(麻しん・風しん)ワクチン
MRワクチンは麻しん(はしか)と風しんの2つの感染症を予防する混合ワクチンです。
麻しんは肺炎や脳炎など重い合併症を引き起こすことがあり、風しんは妊婦さんが感染すると先天性風しん症候群を引き起こすリスクがあります。
麻しん(はしか)とは?
麻しんウイルスによる感染症で、以下のような症状を引き起こします。
高熱(39〜40℃) |
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全身の発疹 |
咳、鼻水、目やに |
重症化すると肺炎や脳炎を引き起こし、命にかかわるリスクもあります。
風しんとは
風しんウイルスによる感染症で、軽い症状で済むことが多いですが、妊娠初期の女性が感染すると胎児に先天性風しん症候群(心疾患・難聴・白内障など)を引き起こすリスクがあります。
接種スケジュール
1回目:1歳の誕生日を迎えたらできるだけ早く接種 |
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2回目:小学校入学前の1年間(年長さんの間)に接種 |
※2回接種することで99%以上の高い免疫効果が得られます。
よくある質問
Q. 1歳になったらすぐ受けた方がいいですか?
A. はい。麻しんは感染力が非常に強いため、未接種のままだと集団生活でリスクが高まります。
Q. 副反応はありますか?
A. 接種後1週間前後に発熱や発疹がみられることがありますが、通常は自然に軽快します。
アイキッズクリニックからのメッセージ
MRワクチンは、お子さん本人だけでなく、周囲の人たちを守るためにもとても大切な予防接種です。
「スケジュールに迷う」「同時接種が不安」など、どんな小さな疑問でもLINEからお気軽にご相談ください。
【この記事の監修・執筆】
アイキッズクリニック
院長 会津 研二(小児科専門医)
新生児・発達・思春期の診療に長年携わり、
多くのお子さんの成長と自立を見守ってきました。
ご家庭や集団生活でも穏やかに過ごせるよう、
アドバイスや治療をご提案しています。